「コアジサシの保全の取り組み」 東三河野鳥同好会 藤岡エリ子 東三河野鳥同好会は、1971年に創設された野鳥を観察する会です。葦毛湿原での月例探鳥会と毎月行き先の変わる探鳥会を開催しています。 現在最も力を入れている活動は、コアジサシという鳥の保全事業です。赤羽根のロコパーク前の海岸で、赤羽根小学校と赤羽根塾と共に行っています。 コアジサシは、春になると日本に渡ってくる渡り鳥で、絶滅が危惧されている野鳥の1つです。コアジサシは、海岸の砂浜に巣を作って繁殖します。仲間と隣接した巣を作って子育てをし、カラスやトビなどの天敵から仲間と協力して卵やヒナを守ります。コアジサシにとっては、多くの仲間が集まって子育てすることが重要なのです。 私たちは、愛知県三河港務所から許可を得て、海岸にロープを張り、内側にデコイ(コアジサシの模型)を置くことによって繁殖する個体を多く呼び寄せ、繁殖率の向上を目指しています。デコイは、無地の模型に地元の赤羽根小学校の3年生がコアジサシを模した色を塗りました。小学生、同好会の会員、赤羽根塾の塾生が共同で砂浜のゴミを拾い、デコイを並べる作業を行っています。 多くのコアジサシが繁殖できるように今後も活動を続けていきます。
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